群馬大学
理工学府 知能機械創成部門
機械電磁研究室
安藤研究室

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●磁気歯車の開発

研究の概要
磁気歯車の特徴は,非接触で動力伝達を行うため, 歯車の噛み合わせによる騒音が無い, 過大なトルクに対するトルクリミッタ効果が得られる, 隔壁があってもトルク伝達が可能であるなどの特徴がある. 現在は,サイズが大きく伝達トルクも小さいので, 小型で大きな伝達トルクの実現する 新しい磁気歯車による動力伝達機構の開発を目指す.
●円筒型磁気歯車
歯車の基本として2つの円筒型磁気歯車の試作機を作成し, 組み合わせることにより歯車(減速器)としての動作を確認した. これまでに
  • 歯数と伝達トルクの関係
  • 歯数と位置決め精度の関係
などについて明らかにしてきた.
現在の目標
現在は,トルクリミット機能に注目し
  • 入出力の歯車のギャップや相対する長さと伝達トルクの関係を求めることにより伝達トルクの調節方法の確立
  • 歯車間にコイル等を挿入することで伝達トルクの調節
について研究を行っており,挿入するものを工夫して大きな範囲での調節を可能にするための方法について調べている.
●積層式高調歯形磁気歯車
磁石の使用効率のよい磁気歯車として高調波型磁気歯車が注目を浴びている. 当研究室では,比較的制作が容易な積層式高調波型磁気歯車を提案し, その特性の測定や,性能向上を試みてきた. これまでに
  • 積層式高調波磁気歯車の試作
  • 伝達トルク向上のための構造の提案
  • トルク変動の解析
などについて行ってきた.
現在の目標
現在は,トルクリミット機能や速度比に注目し
  • 積層方法と伝達トルクの関係
  • 機械的にロータを移動させることで変速機能の保有
について研究を行っている.